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昨日の記事で、アーティストが来日に破格のギャラを要求してくる原因の一つに、日本での評判がその後のアーティスト活動に与える影響が少ないこともあるのではないかと書きました。

これは日本公演がいわばPDCAサイクルのC(check)とA(act)がない状態で続いていて、公演の実績を来日アーティストが次に生かせる仕組みになっていないということなのだと思います。

何でこうなるか考えると、一番大きいのは単発の仕事だということですが、一つには日本でレビューがいろいろあっても日本語で書かれていることもあって、彼らに届いていない、海外に日本のレビューの影響力がないということもあると思います。だから日本公演のレビューを英語で発信していけば、日本のマーケットに対する見方も少しは変わるのではないかと思いました。

現にサンフランシスコ交響楽団の方と話をしたときに、遠く離れた日本の一般人である私が、サンフランシスコ交響楽団の音楽をどう聴いて、どこを見ているのかということに彼らはとても興味を示していました。だからきっと欧米人には拍手以外で日本人がどう感じているのか伝わっていないし、伝えないから日本を甘く見る輩が出てくるのではないかと思います。

英語でレビューを発信するのは面白そうですが、いくつか困難なことがあります。まず中立性ということを考えると、自腹でチケットを買って出かけることは不可欠なのでコストがかかる。

できればレストランガイドのミシュランとかザカットみたいに、指標的なものが出せればベターなのでしょうが、音楽は主観的なものだらけで難しい。

そして一番難しいのは、欧米人に読んでもらえる評論を書くということだと思います。彼らの評論を読むと、レトリックが結構難しい。これは平易な言葉や文章で書いたのでは権威があるように感じさせられない、頭がよく見えないということなのではないかと私は思っていますが。そして彼らはびちーっといろいろ書いていて話が長い。この点に関しては研究と修業が必要です。

今回NBS NEWSを読んだことがきっかけでしたが、評論なんて特殊な世界で、なくても困らないくらいの認識は間違いなのではないかと思いました。政治や経済と同じように第三者による事後的な評価は、健全な発展のために欠かせないのです。そう考えると、昨今のこれから公演予定があるアーティストの紹介記事だらけというクラシック音楽メディアのあり方も含めて、日本のマーケットを考える必要がありそうです。
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NBSニュース2007.8の佐々木忠次さんのコラムに、来年のウィーン国立歌劇場の来日公演の演目の中で、当初ティーレマン指揮の「マイスタージンガー」の予定が、ムーティ指揮の「コジ・ファン・トゥッテ」への変更があって、これは一部歌手が現地ウィーンでの6倍ものギャラを要求してきたために、やむを得ない決断だったのだとありました。

私はムーティのモーツァルトが好きだし、コジは彼のお得意演目であるということを考慮しても、今聴きたいのはティーレマンのワーグナーだと思うので、この変更を残念に思います。

何でも来日オペラの招聘事業への新規参入組が破格の条件での実績を作ってしまうので、それをベースに条件提示されてしまうらしいです。こうした公演は大手企業のスポンサーがついているので、破格のギャラを払うことができるのだとか。全く嘆かわしいことです。

日本だけが一部の歌手に破格の金額を払っているという状況は明らかにおかしいし、その歌手のためにもならない。

もしスポンサー企業が文化を育てるという視点であれば、こうした案件は手がけないと思うのですが、企業は純粋にオペラの高級イメージに着目して広告宣伝としてスポンサーになっているだけでしょうから、あながち非難はできません。

さらにこうした行為の結果はチケットの値段にも反映していると思うのですが、消費者も外から見た限りでは、破格のギャラで呼んできた公演かどうかなんてわからない。また一流だと宣伝しているものを本当に一流か自分で見抜けと要求するのも無理。

いろいろ考えてみると、私は究極的には、歌手の側に日本で歌うメリットがお金しかないことが影響しているのかなと思います。もし日本で歌うことが歌手としてのステップアップに欠かせないと思えるのであれば、足元見て破格のギャラを要求するなんて話にならないのではないでしょうか。

お金以外の価値があると思わせるためには、聴衆の反応のシビアさとか、評論が機能していること、日本で歌った評判が海外にも伝わるかとか、そういうことの積み重ねなのでしょうが、結局は、日本の国力とか国際社会でのプレゼンス、日本人が尊敬すべき対象と見られているかとか、そういうことにつながるのだと思います。道は遠いです。

私は今年サンフランシスコ交響楽団のウィーン公演に行きましたが、東京では感じたことのない緊張感がオーケストラにありました。オーケストラの評判をかけた真剣勝負の空気がウィーンにはあるのです。彼らは現地のお客さんの反応はもちろん、評論を注視していてその結果を今後に生かすと言っていました。東京の場合、興行マーケット的な影響力はあっても、そこでの結果がアーティストの今後にとって重大だったり、評論が影響力をもっていたりはしないように思います。そういう点もヨーロッパの大都市やニューヨークなどとの違いなのではないでしょうか。

まずは日本人自身が世界を見て、客観的な現状認識をすることから始めるしかないのでしょう。
ハワイで毎年12月に行われるホノルルマラソンの人気が高まっていて、旅行各社はツアーを強化の上前倒しで販売する計画だという新聞記事を読みました。個人のブログでもホノルルマラソンに向けてのトレーニング日記を公開しているものが人気みたいです。

うちも結婚10周年のときに何か記念になることをやろうということで、ホノルルマラソンに参加したことがあります。その時も年明けからトレーニングしました。

私はちょっとこれ以上ないくらい運動が苦手で、市民ランナーの方とはまるで違う行動範囲で生きてきたため、土日のランニングスポットというのが、それはもうカルチャーショックでした。ファッションからランナーの掟みたいなものまで何もかも。そして市民ランナーの数の多さにも圧倒されました。

ツアーも専任コーチが何人もつく本格的なものだったのですが、成田に集合したときにジャージ姿の参加者が何人もいてびっくり。ホノルルに着いてからも朝練があったのですが、うちだけ起きられずに不参加。

そんな調子だから6時間台だったのですが、完走できて楽しかったです。街はトロピカルなのにクリスマスのイルミネーションがいっぱいだし、ハワイのカラっとした気候の中を走るのは気分がいいです。地元のおばあさんが椅子持参で、何時間も通るランナーに「You are all winners!」と書いた旗を振って応援している姿に感動しました。

旅行会社のキャッチコピーに「あなたもホノルルマラソンに出て人生を変えてみませんか?」というのがありました。私はマラソン完走したくらいで人生変わるとは思いませんが、楽しい思い出になることは間違いないと思います。

その後わが家にマラソン文化は根付いたかというと、これが全く根付かなかったです。やはり本当に好きなことしか残らない。かくして粛々としたクラヲタ生活へ戻るのでした。
韓国ドラマの「宮廷女官チャングムの誓い」フェスティバル・イン東京ドームなるものが8/11に開催されるということをつい最近知りました。主演のイ・ヨンエさんをはじめ、ほとんどの主要キャストがアシアナ航空の「大長今」チャーターで来日するという4万人規模の大イベントで、地方から参加される方のために宿泊とセットになったツアーまであるみたいです。私はティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団に気を取られていて全然そのイベントを知らなかったということと、「チャングムブームはまだ続いていたのか?」ということに驚きました。

「チャングムの誓い」、私も見ました。そして「いざ行かん、韓国へ。ドラマに出てきた料理を食べに!」と出かけて行った一人です。

料理監修をした方の宮廷料理のお店はもちろん、冬虫夏草などの漢方素材がたっぷり入った鴨鍋、饅頭(マンドゥ)など。

特に冬虫夏草の入った鴨鍋は食べたことがなかったので、どうしてもトライしたかった。ガイドブックにも情報がなかった(当時)ため、NHKのドラマの最後にやっていた「チャングムミニ事典」で出てきたお店の看板に書いてあることをビデオを止めて書き写し(ハングルを読めないため何が書いてあったかは不明)、ホテルのコンシェルジェで「これしか情報がないけれど、ここへ行きたい」と言ったら、韓国の方は親切なのでスタッフ3人がかりでいろいろ調べて教えてくれました。念願の鴨鍋はちょっとクセのある味で、好物になるようなものではありませんでしたが、何か身体に良さそうな風情は漂っていました。

饅頭の方は、これも「チャングムミニ事典」に出てきた映像がおいしそうだったのですが、こちらは「おばあさんが店頭で饅頭を包んでいる」ことしか情報なし。ガイドブックの饅頭のお店を片っ端から調べて、「おばあさん」をキーワードにあたりをつけ、お店に行き着くことができました。饅頭は蒸し饅頭がおすすめです。スープもおいしいのですが、蒸しの方が皮や餡の味をはっきり感じることができます。

この他にも、ちびチャングムの名場面、「柿でございます」の柿が日本の柿と味が違うらしいということで、これも試さねばと市場へ。小ぶりで熟していてやわらかいのですが、思ったよりもすっきりした味でした。

チャングムもMTT&SFS活動もノリは全く同じ。ガッツあるのみ!
うちで加入している衛星ラジオのミュージックバード「THE CLASSIC」は、8/4・5の二日間にわたり、デュダメル&シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ特集でした。二日に渡って彼らの音楽をじっくり聴き、私はえらく感心してしまいました。

技術的にも音楽的にも高水準だし、何よりも音楽が一つになっていて元気いっぱい。一日目のマーラーの交響曲第5番も、思ったよりも全然良かったですが、やはり二日目にやった南米音楽が圧巻でした。これでもかというくらいラテンパーカッションが炸裂して、サンバやマンボが続くのですが、誰もかなわないと思いました。客席も非常に沸いていました(ただし、私は鑑賞対象の音楽というより、彼らがここまでつくり上げてきたこと自体に意義がある音楽だと思います)。

番組で紹介していましたが、ベネズエラには130のユース・オーケストラと60の児童オーケストラがあるそうです(人口は約2,400万人で東京都の約2倍)。今のオーケストラ環境をつくるのに30年かかったのだとか。

すっごく昔の話になりますが、私は大学のとき民族音楽学のゼミに入っていて、卒論では非西欧の国において国家が近代化していく中で、その国の音楽と西洋音楽をどう音楽教育の中で扱うのかということがテーマでした。彼らの音楽を聴き、その時考えたことなどを思い出しました。

やはりサンフランシスコ交響楽団のアメリカンもそうですが、自分たちのアイデンティティになる音楽を披露できるということは重要だと思います。これはその人たちにしか表現できない世界ですから。

これはもう、ベネズエラへ音楽教育の現場を見に行くしかない?!

デュダメルは1小節の中で拍がぶれるのが気になりますが、これは彼が拍を均等にする必要があるとは思っていないことに起因するのでしょう。このことがどう出るかは、彼が「若いエネルギーって素晴らしい!」と言われない歳になったときのお楽しみでしょうか。ちなみにフロリダで音楽教育をやっているアメリカンなマエストロのところでは、拍は均等に振りましょう、拍の頭に正確にあてましょうと指導しています。
今日はMTTネタをお休みし、食べ物の話題です。私は「何が食べたい?」と聞かれると、必ず「中華!」と答える中華料理好き。そして北京ダックが大好きです。

先日、三井不動産レジデンシャルの広報誌「こんにちは」を見ていて、目がそこで留まった記載がありました。「建築家・添田浩のワンダー・レシピ」というコーナーで、北京ダックのサンドイッチを紹介していたのですが、

白髪ねぎをつくるときに、ねぎの繊維に対して包丁を斜めに入れて切ると、「繊維が短くなってかみ切れる!!」

と書いてあったのです。北京ダックは包んであるものを食べるとき、一口ではさすがに大きいので、たいてい二口で食べるかと思います。そして1口目をがぶっと行くと、たいてい白髪ねぎがかみ切れない。ここでどうすべきか考えるのですが、たいていはあきらめてそのままねぎをするっと抜いて食べてしまう。そうすると二口目はきゅうりとダックだけになってしまうのです。

北京ダックはねぎの辛味とダックの皮のパリパリ感、ジュワーっとしたたる脂、そして甜麺醤の甘みが揃ってこそおいしいので、私はずっと「どうしたら二口目にもねぎを分配できるか?」と模索しておりました。

もしかして私は前歯の噛み合わせがイマイチ良くないので、かみ切れないのは自分だけかとも思っていたのですが、皆そうだったのですね。やはりねぎの繊維に平行して美しく作った白髪ねぎはかみ切れないのです。このことを問題視(?)していたのが私だけではなかったことに、非常に勇気づけられました。

この添田さんのコーナーは毎回おいしそうなレシピばかりで、私は毎月楽しみに見ています。イラストで紹介されているのですが、そのイラストが非常に楽しい。添田さんに限らず、いわゆる「男の料理」ものは、発想が自由なものが多くて面白いです。そしてやはり国内でも海外でもいろいろ食べる経験を重ねることが重要なのでしょう。音楽と重なる部分が大きいと思います。


こちらも料理する楽しみを伝えている本です。
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海外でのおすすめ、ザルツブルグ編。

ザルツブルグ音楽祭に出かけて、昼間の過ごし方でのおすすめは、やはりザルツカンマーグートでしょうか。フュッスル湖とかザンクト・ギルゲンくらいなら、朝ゆっくり起きてから出かけても十分時間はあります。

湖のまわりを散歩して、オープンエアのレストランでマス料理のランチを食べる。見晴らしもよくて気分は最高です。

もう一つ自信をもっておすすめするのは、ここでもサイクリング。ヘルブルン宮殿からホーエンザルツブルグ城の方向に伸びるアレーがサイクリングに最適です。中世の騎士も通ったに違いないと勝手に感慨にふけってしまう素晴らしさです。私はこのアレーを最初に通ったとき、大発見だと喜んでいたのですが、後から「地球の歩き方」を見たら紹介されていました。がっくり。

自転車はモーツァルト広場周辺で借りられます。

市内でのおすすめは、ホテルシュタインのカフェ。つきなみですが、旧市街を一望できるロケーションは、やはり一度は体験したいスポットだと思います。川沿いの席に座るのは競争率高いです。ここでのんびりお茶している音楽祭のお客さんも多そう。

あまり何もしないでぼーっとして昼間過ごすのも、音楽祭のぜいたくな楽しみなのではないかと思います。

HOTEL STEIN ウェブサイト


海外旅行シーズンということで、ウィーンでのおすすめをご紹介します。

私のおすすめは、サイクリングです。ウィーン市内は、自転車専用道が整備されていて自転車で周るのに快適。緑の中、風を切って走るのは実に爽快です。実際に自転車で観光している人たちが欧米人を中心にたくさんいます。年配の方がばっちりウェアと自転車を決めて走っているのもよく目にします。見所も自転車で周れる距離にあるので便利。

リング周辺にはレンタサイクルのスタンドが随所にあって便利ですが、ちょっとママチャリっぽい。プラーターの近くにあるペダルパワーというお店なら、ちゃんとした自転車を借りられます。セグウェイもあり。

PEDAL POWER ウェブサイト

ところでここしばらくウィーンでは、ベルトラン・ドゥ・ビリーが人気だと雑誌などで紹介されているのを見かけます。確かに任されている演目や市内の掲示での露出などを見ても人気なのだろうとうかがわれます。私も過去彼の振った「フィデリオ」と「ドン・ジョバンニ」を観、評価していました。しかし今年初めの来日公演に行ったとき、アンコールに光るサテン地の着物(?)、しかも「福」という文字がマルの中に書いてあるやつ(それ、日本じゃないと思うよ)で登場し、ラデツキーマーチの手拍子を強要(?)されたという一件があり、それ以来うちでは誰もビリーの名前を口にしなくなりました。

ウィーンといえば、何でも現地の大御所の評論家がデュダメルを「生まれながらの指揮者」だと言ったとか。最近、彼の映像をよく目にしますが、私はあの髪型に目がくぎ付けになってしまいます。彼の女性ファンの割合はどれくらいなのだろう?と思ったり。でも彼からは、音楽が大好きだということはとても伝わってきます。「生まれながらの指揮者」と称されるデュダメル。ちなみにティルソン・トーマスは、「生まれながらのteacher」だと称されております。
夏休みも近づき、海外旅行をご予定なさっている方も多いと思いますが、今日は私が今まで遭遇した海外でのハプニングをご紹介します。

置き忘れ その1
まずは、ベルリンのタクシー。空港に向かう途中、パスポートや航空券一式が入ったバッグをタクシーに置いたまま下車。旅程の最初に行ったベルリンだったので、なすすべもなくその場に呆然と立ちすくんでいたら、運転手さんが気づいて戻って来てくれました。それ以来、わが家ではドイツ人は親切だというのが常識です。

置き忘れ その2
ナポリで空港から中央駅までのバスに乗ったとき、「着いた!」と思ってスーツケースのことは忘れ、自分たちだけバスから降りてしまったのです。走り去るバスを必死で追いかけ(夫が)、スーツケースを取り戻しました。ヨーロッパの駅前がロータリーで本当に良かった。

チケットの会場名は必ず確認しましょう
ローマへ夏に行ったとき、ローマ歌劇場のボックスオフィスに「何かやっていないか」と探しに行ったら、その日「白鳥の湖」があったので、大喜びでチケットを買いました。その後余裕で観光&昼寝をし、開演10分前に劇場に行ったら電気が消えていて人気なし。チケットをよくよく見たら、カラカラ浴場と書いてある!ローマ歌劇場からカラカラ浴場ってどう行くのかもわからず、呆然。ところがそこへ運よくタクシーが通り、夏休みで名物の渋滞もなく飛ばしてくれました。10分ほどでカラカラ浴場に到着できたのです。まだ音も聴こえてきません。でも見ると会場まではじゃり道が延々続いています。ピンヒールの靴を履いていた私にはまたもや試練。それでも「白鳥の湖」の出だしが好きな私は、聴き逃してなるものかと猛ダッシュ。結局、根性で最初から観ることができました!

無銭飲食
最後は今年サンフランシスコ交響楽団を聴きにプラハへ行ったとき。ホテルをチェックアウトしようとしたら、私の部屋にツケで思いっきり飲食した輩が!プラハでは食料品や飲食などの代金と比較するとサンフランシスコシンフォニーのチケット代は非常に高価だったのですが、そのチケット代よりも飲み食いしてある。こういうことは初めてだったのでびっくりでした(もちろん支払拒否)。

ガイドブックは必ず最新のものを使いましょう
私が持って行ったガイドブックは2年前に行ったときのものだったのですが、そこに書いてあった帰りの空港までの交通費(値上げの可能性も考慮)だけ残して現地通貨を使い切ったら、運賃が大幅値上げされていてお金が足りない!ホテルでは日本円を両替してもらえず、朝早くて銀行もやっていません。キャッシュディスペンサーも見つけられない。ユーロの硬貨が少しだけあったのですが、硬貨は両替してもらえません。「そうだ、ユーロ圏から来た人に両替してもらおう」(我ながらグッドアイディアだった)と、朝食のレストランで声をかけたものの、何故かロシアから来た人ばかり。やっといたドイツ人には「私たちも今から帰るから」と断られてしまいました(朝早かったから当然そういう人しかいない)。仕方がないので、現地通貨とユーロのチャンポンで支払うことを交渉し、帰ってくることができました。

幸い大事に至らなかったハプニングばかりですが、やはり予想していないことが起こるものです。皆さんもお気をつけて!

写真家木下晃さんの企画展「青春の音楽-PMF」を見ました(7/16までBunkamura Gallery)。過去のコンサートや指導中の写真、参加アーティストの写真などで構成されています。

PMFマエストロという、今までに参加した指揮者が並んでいるコーナーにティルソン・トーマスもいました(特に感想なし)。

多くの指揮者が指揮している写真を連続して見たのは、思えば初めてのような気がしますが、どれもその指揮者の音楽的特徴を写真がよく現しているように感じました。

印象に残ったのは、今年の指揮者ムーティ。リハーサル中の写真だったのですが、笑顔の写真でした。そう、この笑顔!これが好きな人は多いと思います。いろいろな表情があったであろう中からこれを選んだところがさすが。

それからルイージの写真が私はいいと思いました。彼からは何かハッピーな感じを受けるのです。

ピクニックコンサートの写真がたくさんありましたが、お客さんが皆楽しそう。行きたいとは思っても、東京からわざわざPMFのために札幌に行くのは、なかなか実行に移せないので、北海道にお住まいの方がうらやましいです。あの楽しさは、きっと車にいっぱいの食べ物やワイン、椅子などの道具類を積み込んで出かけるところから始まるのでしょう。
ネットを見ていたときに、50代からの男のライフスタイル提案(最近よくあるやつ)のサイトで、「今だからこそ男の一人旅」特集というのがありました。どんなにカッコイイものが出てくるのかと思ってのぞいてみたら、内容は「寂しくない一人旅のコツ」とか、「一人での食事をどうするか?」というようなものでした。

やわい。やわ過ぎます。

そもそも、一人であるということは良くも悪くも孤独と向き合うことであって、それをマイナスのものとして蓋をするかのように何かで埋め合わせしてしまったのでは、一人旅に出た意味などないと思うのです。レストランに一人で入ってもつまらないなどと言うのも、私に言わせれば食を楽しむマインドが足りないだけ。

こういう大人のライフスタイル提案って、どんな内容なのか興味があるのでよく見ます。でも骨がないというか、とにかく難しくないということを強調しているものが多い。

でも本当は、一人旅にしろ、何となく直面するのが怖い、自分と向き合う機会になるというところに実は価値があるわけだし、楽しさばかりが強調されている楽器演奏にしても、実は簡単に弾けるようになんてならないものを一つ一つ習得するところに醍醐味があったりします。

だから寂しいことや難しいことをマイナス要素だとする常識は疑わしいって思います。

昨日、人から「好きな作曲家は誰ですか?」と聞かれ、恥ずかしながらそこで「はて?」と止まってしまいました。

一生懸命考えても、これだという決め手が思い浮かばない。

いろいろ好きな作曲家とか曲はあるのですが、その時々でブームがあるし、ブームの後も好きなことには変わりがないので、一人に絞れないのです。さらに私は自分でも演奏するので、プレイヤー生活とリスナー生活でそれぞれ今のお気に入りがある。それぞれに好きなので比べられないし、本当に選べないのです。

ジャンルを聞かれるのもだめです。バロック?ロマン派?コンテンポラリー?

あれこれ考えていると、音楽好きとしてこんなんでいいのだろうか?という気がしてきますが、これってもしかしてプレイボーイがそれぞれを愛しているって言うのと同じ?

そんなの嘘でしょ!と思っていた私ですが、彼らの主張はあながち嘘ではないのかもしれません。
プロフィール
 

潮 博恵

Author:潮 博恵
MTT&SFSの音楽センスと革新的な活動に感銘を受け、ブログを開設。

【続・徹底研究】ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団で、よりわかりやすく彼らの活動と最新情報をご覧いただけます
続・徹底研究MTT&SFS


著作権分野の英文契約書作成等の行政書士をやっています。
うしお行政書士事務所

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