サンフランシスコ取材記(2007.6) |
2007/06/03(日) 15:23
サンフランシスコ交響楽団以外のオーケストラはどうなのか?それを知らずしてサンフランシスコばかりを語るというのはいかがなものか?ということで、やって来ましたロサンゼルス。今回は、サンフランシスコでMTTのマーラーの7番を聴くことと、サンフランシスコ交響楽団のマネジメント部門の方にお会いして話を伺うことが主な目的ですが、その前にロサンゼルスに寄りました。街が大きいです。

ウォルトディズニーコンサートホールの姿は、写真で見ていたとおり個性的でインパクトがあります。
注目はLAフィルストア。今まで見たどこよりも商品もディスプレイもおしゃれでハイセンス。とても楽しい空間です。

ホールの中は、これまた個性的なパイプオルガン。客席が舞台を取り囲んでいるのですが、その造りも斬新な感じがします。
今日(6/1)のプログラムは、「The Shadow of Stalin」という5月からクロスオーバーかつ多面的に展開しているフェスティバルの中の一つです。「鉄のカーテンの向こう側」というタイトルで、ソ連の体制の影響をもろに被った国の作曲家リゲティ、フサ、ルトスラフスキーの作品を取り上げるというもの。
最初に今回のフェスティバルの趣旨が理解できるショートフィルムの上映があって、その後演奏が続きます。
サロネンはマイクを持って登場。一曲目のリゲティは、終わったと思ったら続きがある曲だというお断りをしていました。こういうの、ウィーンでハンプソンも拍手しないでって即刻言ってましたけれど、はっきり言った方がいいと思います。その方が安心して集中できるし。
LAフィル、うまいです。サンフランシスコは、いわば100人のMTTがいるかのような演奏が特徴ですが、こちらはもっと自由闊達な感じがします。木管の音もとてもきれい。
ホールの音響は、噂どおりの素晴らしさです。打楽器の音が一つ一つクリアに聴こえるなんて初めて。抽象的に音がいいのではなく、このオーケストラのサウンドに最適化されて音がいい感じがしました。
二曲目のフサでは、作曲家のフサ氏ご本人も登場。最初にサロネンと作曲の経緯などについてのトークがありました。作曲家は曲を書くところまでで、それを実際の音にするのは演奏家の創造によると語ったフサ氏。LAフィルの演奏は本当に素晴らしく、曲が終わったとたんにスタンディングオベーションでした。こういうのを作曲家冥利に尽きるというのだろうと思います。
三曲目のルトスラフスキーも家で他の演奏によるCDを聴いたときは、何だかという感じだったのですが、全然つまらなくない。とても刺激に満ちていましたし、最後もありえないくらい決まってフィニッシュ。
サロネンはいちいち颯爽としていました。今日の三曲はどれも曲の傾向が似ていたので、活力があるのと明晰なことの他に彼が何を持っているのかは、もっといろいろ聴いてみないとわからないと思いましたが(私はライブを聴いたのは今回が初めてだったのです)。
LAフィルはお客さんのマナーもいいし、私のまわりに座っていた方たちも(たまたまだったのかも知れませんが)音楽に対するレベルが高いように感じました。
マネジメントの面で思ったのは、今回通常の定期公演とは別のフェスティバルだったこともあるのかも知れませんが、お客さんの入りが8割くらいだったこと。プログラムなどでのスポンサーや支援者の表示や集客などの点で、サンフランシスコに比べると詰めが甘い感じがしました。やはり経営的な部分でサンフランシスコ交響楽団は特筆すべきものがあると思います。
とは言っても、LAフィルは非常にハイレベルです!
[プログラム]
リゲティ
Concert Romanesc
フサ
Music for Prague 1968
ルトスラフスキー
Concert for Orchestra

ウォルトディズニーコンサートホールの姿は、写真で見ていたとおり個性的でインパクトがあります。
注目はLAフィルストア。今まで見たどこよりも商品もディスプレイもおしゃれでハイセンス。とても楽しい空間です。

ホールの中は、これまた個性的なパイプオルガン。客席が舞台を取り囲んでいるのですが、その造りも斬新な感じがします。
今日(6/1)のプログラムは、「The Shadow of Stalin」という5月からクロスオーバーかつ多面的に展開しているフェスティバルの中の一つです。「鉄のカーテンの向こう側」というタイトルで、ソ連の体制の影響をもろに被った国の作曲家リゲティ、フサ、ルトスラフスキーの作品を取り上げるというもの。
最初に今回のフェスティバルの趣旨が理解できるショートフィルムの上映があって、その後演奏が続きます。
サロネンはマイクを持って登場。一曲目のリゲティは、終わったと思ったら続きがある曲だというお断りをしていました。こういうの、ウィーンでハンプソンも拍手しないでって即刻言ってましたけれど、はっきり言った方がいいと思います。その方が安心して集中できるし。
LAフィル、うまいです。サンフランシスコは、いわば100人のMTTがいるかのような演奏が特徴ですが、こちらはもっと自由闊達な感じがします。木管の音もとてもきれい。
ホールの音響は、噂どおりの素晴らしさです。打楽器の音が一つ一つクリアに聴こえるなんて初めて。抽象的に音がいいのではなく、このオーケストラのサウンドに最適化されて音がいい感じがしました。
二曲目のフサでは、作曲家のフサ氏ご本人も登場。最初にサロネンと作曲の経緯などについてのトークがありました。作曲家は曲を書くところまでで、それを実際の音にするのは演奏家の創造によると語ったフサ氏。LAフィルの演奏は本当に素晴らしく、曲が終わったとたんにスタンディングオベーションでした。こういうのを作曲家冥利に尽きるというのだろうと思います。
三曲目のルトスラフスキーも家で他の演奏によるCDを聴いたときは、何だかという感じだったのですが、全然つまらなくない。とても刺激に満ちていましたし、最後もありえないくらい決まってフィニッシュ。
サロネンはいちいち颯爽としていました。今日の三曲はどれも曲の傾向が似ていたので、活力があるのと明晰なことの他に彼が何を持っているのかは、もっといろいろ聴いてみないとわからないと思いましたが(私はライブを聴いたのは今回が初めてだったのです)。
LAフィルはお客さんのマナーもいいし、私のまわりに座っていた方たちも(たまたまだったのかも知れませんが)音楽に対するレベルが高いように感じました。
マネジメントの面で思ったのは、今回通常の定期公演とは別のフェスティバルだったこともあるのかも知れませんが、お客さんの入りが8割くらいだったこと。プログラムなどでのスポンサーや支援者の表示や集客などの点で、サンフランシスコに比べると詰めが甘い感じがしました。やはり経営的な部分でサンフランシスコ交響楽団は特筆すべきものがあると思います。
とは言っても、LAフィルは非常にハイレベルです!
[プログラム]
リゲティ
Concert Romanesc
フサ
Music for Prague 1968
ルトスラフスキー
Concert for Orchestra
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