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LAフィルのコンサート2回目(6/3)は、「The Shadow of Stalin」の一連のフェスティバルと2006-2007シーズンの最後を飾る、プロコフィエフの「アレクサンダー・ネフスキー」を映画に合わせて演奏するというコンサートです。こういう企画は初めてだったので、とても楽しみにしていました。

開演1時間前から45分のプレトークがありました。ホール内の吹き抜けのアトリウムに椅子が並べられ、そこでロシア音楽が専門の音楽学者の人が話しました。サンフランシスコ交響楽団のプレトークも音楽学者の方が中心となっていますが、アメリカのオーケストラは、たいていプレトークは音楽学者が登場します。彼らが研究の成果をふまえて、多くの人の前で話をするということは、とても意義があると思います。日本でもそういう機会が増えるとよいのにと、多くの音楽学者の先生方と諸先輩に囲まれて大学生活を送った私は心から思いました。

話の内容は、当時の社会的な背景(創作活動の内容がコントロールされていたことなど)と映画についてが中心でした。当時プロパガンダ用に作られたアニメーションの上映もあって面白かったです。

プレトークの後は、いよいよ映画の上映です。舞台上には大きなスクリーンと4つのスピーカーが配され、指揮台の前には、映画が映るモニターと大きな時計がセットされています。今日はお客さんも満員です。

コンサートは、プロコフィエフの音楽だけを抜いた映画を上映し、それにサロネン&LAフィルが生演奏をつけるというもの。ストーリーは、極悪非道(という設定)のドイツ軍を、若くてイケメンなアレクサンダー・ネフスキー率いるロシア軍がやっつけるといういかにもなものなのですが、プレトークで「この映画を見たことある方?」と聞いたら、相当数手が挙がっていました。ハリウッドがある街は違います。

セリフはあまり多くないのですが、セリフの後に音楽が始まる度に私はハッとしていました。音がきれいで。どんなに鳴らしても音がきれいです。今日の曲は前回のコンサートと違って叙情的な部分も多かったのですが、非常に聴かせていました。合唱のPacific Choraleもうまかったです。アメリカのお客さんは、映画の細かいところまで声に出して反応し、ストレート。

映画に合わせて演奏するのは、難しかったのではないでしょうか。戦いの準備が進んでいく場面で、音楽も加速していくのですが、馬が駆ける蹄の音と音楽が、加速するさままでぴったりでした。さすが。

文句なしの大ブラボーで、こんなに面白い企画を体験できてラッキーでした。

サンフランシスコ交響楽団の話でも私はこのブログに何度も書いていますが、クラシック音楽ファンを増やすためには、音楽的な魅力とプログラミングなどの企画力以外にはないとあらためて思ったコンサートでした。
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コメント

聴きました!

先週から2ヶ月の予定でロスに滞在している旅行者です。
クラシックファンで、飛び込みで当日券を購入し、この演奏会(ほとんど映画?)を聴いてきました。まさしくブラボーで、戦士をいたわるメゾソプラノの独唱も良かったです。
プロコの音楽は、後の映画サントラの基本になっているように感じました。ジョンウィリアムズなんか、似た感じの曲も結構あるような…。

今日の今日でブログ記事を見つけたのが嬉しくて、書き込みさせて頂きました。LAPhilはオフシーズンに入るようで、残念です。
2007/06/04(月) 15:03 旅行者です URL [編集]

旅行者さま

同じ感動を分かち合える方がいて、うれしいです。LAフィルはこれからはハリウッドボールに会場を移して野外コンサートをやるみたいです。野外には野外の楽しさがあるのでしょうね。
2007/06/05(火) 05:30 潮 博恵 URL [編集]







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プロフィール
 

潮 博恵

Author:潮 博恵
MTT&SFSの音楽センスと革新的な活動に感銘を受け、ブログを開設。

【続・徹底研究】ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団で、よりわかりやすく彼らの活動と最新情報をご覧いただけます
続・徹底研究MTT&SFS


著作権分野の英文契約書作成等の行政書士をやっています。
うしお行政書士事務所

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