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薫るエレガンス。でも美しいだけではありません。
Mahler: Symphony No. 4 [Hybrid SACD] Mahler: Symphony No. 4 [Hybrid SACD]
Stephen Paulson、 他 (2004/11/09)
San Francisco Symphon
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ティルソン・トーマス(MTT)は、緩徐楽章において、遅いテンポでフレージングを大きくとるということをよくやっていますが、この3楽章でも極限までそれをやっています。

サンフランシスコで実際に4番を聴いたときも同様で、「本当にやっている!」と驚きました。ただフレージングが長すぎて、途中で客席の物音が入ったりすると、一息に聴ききれない。だからこれは、静かな部屋で録音を聴くのがおすすめです。

歌手については、CDの方は若々しい声です。サンフランシスコで聴いたのは、もっと豊かな声の人でしたが、どっちもありだと思います(私自身は、前にクリスティーネ・シェーファーが歌っているのを聴いて、あまりのうまさに衝撃を受けてからというもの、その印象が強いのですが)。

楽章ごとの構成も見事で、全曲を聴き終えると、何だかとても満ち足りた気分になれます。
早く8番を聴きたい皆様(私も)、プロジェクト好評につき2006年3月にシリーズの拡張が発表されています。

【今後の予定】
交響曲第10番よりAdagioと
リュッケルト歌曲集(メゾソプラノ:Lorraine Hunt Lieberson)
(両方とも2006年4月に録音済)

*訂正
リュッケルトは、Liebersonの病気により録音延期(その後彼女は亡くなった)、Adagioだけが録音されています。

子供の不思議な角笛(バリトン:Thomas Hampson、2007年5月に録音予定)と
さすらう若人の歌(歌手・録音時期とも未定)

大地の歌(歌手・録音時期とも未定)

交響曲第8番“千人”(2008-2009シーズンに録音、シリーズ最後にリリース予定)

8番は先シーズンに録音したものがあるみたいですが、新たに録音するようです。

回を重ねるごとに確実にオーケストラのレベルが上がっていることが感じられる彼ら(6番と5番を聴き比べると驚きます)。最後にはどんな風景を見せてくれるのでしょうか、楽しみです。
シリーズ一作目。今聴いても衝撃的。
Symphony 6 (Hybr) Symphony 6 (Hybr)
Gustav Mahler、 他 (2004/11/09)
San Francisco Sym
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サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任して6年後に出したこのCDは、いろいろな意味でティルソン・トーマス(MTT)からの挑戦状のような気がします。

まず、スター指揮者と人気オーケストラが短い準備期間で作ったものが、大量に消費されているという現状に対して、サンフランシスコ交響楽団と徹底した音楽を作り上げるという選択をしたことの成果を見せつけているという点。

そして、レコード会社のM&Aに翻弄されるアーティストという現状に対して、サンフランシスコ交響楽団の自主レーベルで最高水準のものを出してきたという点。

さらに言うと、マーラーのCDが高い評価を得たタイミングで、2004年にKEEPING SCOREで自身の音楽を作り上げる過程を見せたということも、

「ここまでできるか」

という彼からの挑発のような気がします。

さてCDですが、これは9.11の翌日からのライブ録音ですが、そうした社会的混乱下にあるということに流されてはいません。

作品には、それ自身がもつ絶対的な価値があり、それは外部的なものに左右されない(=真理は揺るがない)。

ということが、ティルソン・トーマスのメッセージなのではないかと私は思っています。

オーケストラはこのためにどれほどの準備をしたのだろうと思わずにいられませんし、再現される一音一音からは録音スタッフの気合を感じます。

これだけのものを世の中に出したサンフランシスコ交響楽団。ティルソン・トーマスはもちろん、マネジメント陣の力を感じます。
マーラー7番が、クラシカルアルバムとオーケストラの2部門でノミネートです!
Mahler: Symphony No. 7 [Hybrid SACD] Mahler: Symphony No. 7 [Hybrid SACD]
Gustav Mahler、 他 (2005/10/11)
San Francisco Symphon
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このシリーズ、6番・3番に続いて3度目の受賞なるか? 発表は2月11日。
目下、一枚だけ選べと言われたら、コレ。

Mahler: Symphony No. 7 [Hybrid SACD] Mahler: Symphony No. 7 [Hybrid SACD]
Gustav Mahler、 他 (2005/10/11)
San Francisco Symphon
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MTT&SFSのマーラーシリーズは、それぞれの曲に良さがありますが、現在私のお気に入りは7番です。

曲想がころころ変わる5楽章では、その一つ一つが新鮮で、それが連なるさまは、まるでマジシャンの手から次々と出てくるかのよう。テンポも大きく動きますが、根底にラストに向かって一貫したエネルギーが流れるのを感じます。

7番はティルソン・トーマスにとってもスペシャルなようで、絶賛されたLSOとの録音があるし、来年のルツェルン音楽祭にMTT&SFSが持って行くのも7番です。

ライブでも、是非聴いてみたいです。
「彼らについて詳しく知りたい!」と思った出会いの曲。


Mahler: Symphony No. 5 [Hybrid SACD] Mahler: Symphony No. 5 [Hybrid SACD]
Gustav Mahler、 他 (2006/10/10)
San Francisco Symphon

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第二楽章、ティルソン・トーマス(MTT)の持ち前である、核心をつくようなリズムとブレないテンポが生み出す世界は、パラダイムが違うと感じさせます。

この5番に限らず、私が彼らのマーラーに惹かれるのは、「美しさ」「悲しみ」「叫び」などが、曲の各構成要素を積み上げていった先に立ち昇ってくるように感じられる点です。これは爆演系のように渾然一体となって迫ってくる感動とは種類が異なります。

もの足りなく、つまらない?

でも彼らの後では、他の演奏が隙だらけに聴こえてしまうのです。


プロフィール
 

潮 博恵

Author:潮 博恵
MTT&SFSの音楽センスと革新的な活動に感銘を受け、ブログを開設。

【続・徹底研究】ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団で、よりわかりやすく彼らの活動と最新情報をご覧いただけます
続・徹底研究MTT&SFS


著作権分野の英文契約書作成等の行政書士をやっています。
うしお行政書士事務所

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